デイサービスへの異動
10月の晴れた朝、有料老人ホームでの勤務が始まりました。就活に失敗して半年ほどバイト生活を経験し、紆余曲折を経ての新たなスタートです。
仕事を紹介してくれた母の知人のおばさん(ケアマネ)に「あなたみたいな若くて明るい子が来てくれたらうちの入居者さんも喜ぶよ」と言ってもらえて期待が膨らむ反面、介護という未知の世界に内心は不安でいっぱいでした。
最初の数ヶ月は研修とOJTで仕事を覚えるので必死!一番の難関だと思っていたオムツ交換は慣れてしまえばすぐに抵抗がなくなりました。それよりも、民間の有料老人ホームということで、おもてなしの心が求められ、接遇面が大変だったかな。お茶を一つお出しするのでも、一人ひとりの好みを把握しないといけないんです。後々思い返すと、ここで鍛えられた経験が今の仕事でも役に立っているかも!
そして有料老人ホームに入職後半年にして私の前に最大の壁が立ちふさがりました…「夜勤」です。入所施設ですから、当然夜も入所者さんのお世話をしなくてはいけません。仕事に慣れて来た頃に夜勤が始まったのですが、これが本当にきつくて…鳴りやまないナースコールに、昼間見せない入所者さんの顔(徘徊とか)…毎回夜勤前になると胃が痛くなりました。何より、生活リズムが狂うのが一番こたえました。なんとか3年ほど夜勤を続けましたが、めまいや耳鳴りがひどくなって病院へ行ったところ、「自律神経失調症」と診断されてしまいました…
せっかく仕事に慣れてきたところなのにと落ち込みましたが、紹介者のおばさんに相談したところ、ホームに併設されているデイサービスへの異動できることになったんです。新たに夜勤のない仕事を探す必要もなく、私の場合とてもラッキーでした。介護職でスキルアップしたくてあえて夜勤ありの職場を選んだのですが、やはり無理はいけないですね。レクが得意なので、いまのお仕事は合っているかも。収入は減りましたが、生活リズムも安定して、プライベートタイムも楽しめる余裕が出てきました。あとは素敵な人と出会って結婚することがささやかな夢かな☆もし結婚しても今のデイサービスの仕事は続けたいと思っています。